地底海に眠る

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子供の頃はあんなに長く感じたのに…子供と大人で時間の過ぎる早さが違うのは何故?

大人になると一年一年が本当にあっという間でびっくりしますよね。体感的に紅白の話題を半年毎に聞いているような感じがします。え?また紅白の話題?ついこの間やったやん…Σ(゚Д゚)みたいな笑

実はこの時間の感じ方の違いは科学的に証明できるのをご存知でしょうか?

心臓は脳が時間の経過を感じる上で重要な役割を担っている

生物学者本川達雄氏の著書「ゾウの時間ネズミの時間」では、動物は体の大きさによって寿命が異なり、時間の感じ方も異なっていると解説されています。ゾウの心周期は3秒、人間でおよそ1秒、ネズミは0.2秒、この心拍の違いが時間の感じ方に影響を与えているのではないかと。

また哺乳類の一生の心拍数は8億回である、という俗説もあります。こちらは動物によって生き方(死に方)が異なり単純に全てそうであるとは言えないと思うのですが、単純に寿命を心拍時間で割ると大体同じ値になるという俗説です。

アメリカのコーネル大学の研究チームは、1秒未満のごく短い時間の中で心拍数の違いによって人間の感じ方は異なるのかという研究を行い、心拍数が高くなった直後に聞いた音を実際よりも長く感じ、心拍数が低くなった直後に聞いた音を実際よりも短く感じることを明らかにしました。

つまり、心拍数が高いネズミは、心拍数が低いゾウよりも時の感じ方が「長く」感じているという説の裏付けともなる結果となったわけです。

またこの研究では、人は何かに集中するときにその集中が心拍数を早めて、時間の体感が長くなるということも指摘しています。

秒針を見ずにストップウォッチで30秒ぴったりに止められるかどうかを試すゲームがありますよね。普段1秒1秒はあっという間なのに、ぴったり止める為にカウントすると何故か20秒くらいで止めてしまって、あれ?1秒ってこんなに長かったっけ?と首をかしげた経験はないでしょうか?

脳が感じる時間の経過は心拍数が関係しています。ゲームにチャレンジする高揚感で心臓がドキドキしていたら、その分心拍数は高くなりますから脳が時間をカウントするリズムが少し早まってしまい、平静時よりも1秒の体感が長く感じてしまうのです。

アニメや映画などで、緊迫した場面で一瞬の出来事に主人公が集中した際に時がゆっくりと流れて超人的な素早い反応を示すといった表現が使われることもありますよね。

心拍は脳が時間の経過を感じる為のリズムであり、私たちの感じる「時間」とは、時計がカウントする直線的・絶対的なものとは異なり、体感的に収縮や拡大を繰り返しているのです。

子供と大人では心拍数が異なる

一分間の脈拍数は、幼児で100~110、児童で80~100、成人で70~80、高齢者になると60~70。幼児と高齢者とではおおよそ2倍近く「脳が時間を感じる為のリズム」に差があるということになる。これが「子供の頃はあんなに長く感じたのに、大人になると一年があっという間に感じる」の理由というわけです。