地底海に眠る

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恋愛指南を真に受けるとメンヘラ地獄に落とされる

最近インスタグラムの検索画面に矢鱈と恋愛指南系の投稿が出てきます。つい気になってみてしまうのが良くないのかもしれませんが笑、こういうのって真に受けると恋愛も上手くいかなくなるし、絶対精神病むよな~と思うので、今日はそれについて話をしたいと思います。

「男はこういう生き物」「女はこういう生き物」とレッテル貼りをする危険性

まあ典型的なジェンダーバイアスなんですが、その他にも慈悲的性差別(一見善意のように見えるが根底に無意識の蔑視や見下しがある)という認知バイアスもあります。

確かに性ホルモンや社会的な影響等で男女には沢山違いがありますが、かといって「男は全てこういう生き物」とか「女はこうである」という断言が全員に当てはまるかというと全くそんなことは無いですよね。そういう傾向がある人が多い、というのとその人がそうであるかは別の話であり、恋愛は結局個人対個人の関係性の問題なので、世の中の大多数とかではなく自分の目の前の人がどんな人なのかの方が余程重要なわけです。

「男はこういう生き物だから」「女はこういう生き物だから」という実態のない思い込みで片づけてしまうと、目の前の相手に向き合い理解することが出来なくなってしまいます。相手への決めつけだけでなく、自分自身も「自分は男(女)だからこういう生き物である」と思い込んでしまいそれが言動選択に影響を与えたり、自分自身の本当の気持ちに蓋をしてしまったりする危険性もあります。

間違ったことや良くないことであっても「男(女)はそういう生き物だから」で捻じ曲げて許してしまうことで、問題の本質解決が困難となり生き難さが深まることにもなりかねません。

画一的で乱暴な認知バイアスの増長は非常によろしくないです。

他人軸すぎて課題の分離が全くできていない

読んでいてびっくりしたのですが「女性がフラれる理由」という内容の投稿で、”男性が二股をかけていたのだが、一人目の彼女は疑ってきてスマホを勝手に見たから許せなくてフッた。もう一人の彼女は自分のことを信じてくれたのでその人を選んだ”という内容で、締めくくりは”疑う女はフラれる。疑わなければ良かったのにね”っていうものでw

は?と思いましてw

客観的にみてその男どう考えてもクズですよね。実際に二股かけていて、疑わなかった女の子←単なるいいカモに過ぎません。疑った女の子←勘が鋭いし、頭がいい。

泥棒が金を盗んで自分を逮捕した警察を嫌いだと言っているのと同じことです。そりゃ自分が悪いことをしていて、それを見抜いて咎める人間は嫌いでしょうよw

肝心なのはそんな男と長く付き合ったり結婚したりして、果たして幸せになれるかどうかのほうです。フラれたかフラれなかったかよりはるかに重要な問題が理解できていない。

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確かに何の根拠もなく自分の不安妄想から矢鱈と浮気を疑ったり、相手のプライバシーを侵害したりするのは良くないですから、そういう場合は女性側の課題があると思いますが、実際に二股かけて不誠実な言動を行っているのは男性側の課題です。疑わしい行動をしている人間を信じない人間が悪いというのは全くのお門違いであり、疑われるようなことをしている人間が100%悪い。

女は男に搾取される為に存在するわけではありません。彼女には自分を守る権利がある。

「フラれた」彼女は、むしろ馬鹿なクソ野郎と縁が切れて良かったと思いますよ。今頃はきっともっといい男性と巡り合い、そんな雑魚のことなどはもう一ミリも思い出さないと思いますw

男はこういう生き物だからの免罪符多すぎ

他にも「雑に扱われる女性の特徴」というような投稿で、”男は自分に尽くす女性を格下に見て舐めて扱います”とか、”男は自分を盲目的に信じてくれる女が好きで、疑われたら途端に冷めます”とか、”女がこうするから男は裏切る”というような、恰も女側が男をクズにさせる原因であるかのような発信が非常に多い。

もしもコンビニの店長と関係性が上手くいかなかったとして「だからレジの金を盗んだ」という主張を聞いて誰が「じゃあ仕方がないね」と思いますか?

店長と上手くいかないのであれば、話し合うか辞めるかすればいいだけの話であって、”店長がむかついたから金盗んだ”が通用するはずないのは自明の理だと思うのですが、男女の恋愛になると本質的な男側の人間性の問題が、まるで女の責任であるかのように捻じ曲げられてしまっている。非常に胸糞悪いです。

おそらく恋愛指南系の投稿のターゲットが主に女性だからだと思いますが、男はこういう生き物だから仕方がない、女性が我慢したり女性が上手く立ち回らなければならないという方向性の投稿ばかり。

それって典型的な共依存を作り出す思考回路で、本来男性側の課題であることを、あたかも女性側の課題であるかのように誤認させることで、女性は男性側の課題を肩代わりしてあれこれ世話を焼いたりフォローしたりしなければならなくなるし、男性側は自分自身の課題に向き合うことが出来なくなってしまいます。

客観的にみてどう考えても男性側の問題であり、そこが解消されなければ関係性が上手くいくわけがないということは、男性側に明確に伝える必要があるはずです。女性が我慢すればいいとか、女性がフォローして回ればいいという話ではありません。

多数派同調バイアスとフォールス・コンセンサス

自分で物事をよく考えて判断できる人はいいのですが、多くの人は理論的思考や抽象的思考が苦手なので、自分で考えたり判断したりすることが苦手で、誰かが提示してくれる分かりやすい答えに飛びつきがちです。「みんなそう」という大多数に同調したり、有名人や権威ある肩書を持つ人などの意見を精査せず鵜呑みにしてしまいます。

また、自分の意見を恰も大多数の支持を受けている多数派の意見であるかのように根拠なく信じ込む誇大妄想の認知バイアス=フォールス・コンセンサスというものもあります。

例えば不倫や浮気、大麻使用など何かしらの逸脱行為を行う人が確実にもっているのがこのフォールス・コンセンサスです。この認知の歪みがある人は「みんなやっているのだから自分は悪くない」と開き直るので、恥の概念が無くなり逸脱行為をやめることがありません。

例えばIQの分布図で見ると、高IQは全体の僅か3%程度しか存在しておらず、圧倒的大多数は中央値に分布します。それを見ても分かると思いますが、大多数が正しいというのは大きな誤りであり、「みんながやっている(だから正しい)」というのは別になんの根拠もなければ説得力もありません。もしも問題行動を「みんなやっている」としても、それは「みんな苦しんでいる」「みんな間違っている」というだけの話です。

問題行動を自己正当化して開き直るフォールス・コンセンサスを肯定して問題解決を阻むような歪んだ認知の投稿は真に受けない方がいいと思います。

最後は結局人間性が残る

恋愛ホルモンが分泌されていると高揚感もすごいし、脳みそラリってるので正常な判断というのが難しくなりますから、冷静な状態でなら分かることが一時的に分からなくなってしまうという側面はあると思います。

むしろ人間なんて8割方クズなのでw、ラリってなきゃ恋愛なんぞやってられないのかもしれません。

結婚したり子供を産んだりというのは女性にとっては大きな負担となりますから、冷静になったらなかなか繁殖行動は出来ません。若気の至りで勢いないとマジで無理だと思う。

しかし「男は馬鹿だから仕方がない」「女は我慢するべき」のオンパレードではいつまでたっても人間の幸福度は上がらないですよね。

恋愛ホルモンって脳に負担が強すぎる為、大体3年くらいしか持たないように出来ています。なのでその間に信頼関係を築いておかないと、魔法がとけたら恋愛は終わってしまうんですよね。いつまでもブーストが続くわけではないので。

出産も子育ても若くて体力がある時にやっておかないとしんどいので、男女共に繁殖期である20代~30代前半くらいまでが一番性的魅力が高いですが、その後は加齢と共に性的魅力も失われていきます。

子供を育てるには最低でも15年くらいは必要になるし、その後は自分の性的魅力も無くなるし、衰えていくわけだし、相手選びを誤ると人生の大きな損失になってしまう。

今って子供がいる世帯のうちおおよそ1割弱が片親家庭で、そのうちの約87%が母子家庭。一人親家庭のおおよそ半数が貧困世帯と言われています。

どちらが悪いかとかそういうのはケースバイケースとしても、子供を産み育てるパートナーとして値しない人間と結婚したり子供を産んだりして地獄を見る人が10人に1人いるという現実があるのです。成人した大人は自己責任かもしれませんが、巻き込まれる子供はたまったもんじゃありません。

とりあえず恋愛さえすればいい、結婚さえ出来ればいいという訳では無い。

より良いパートナーを選び、自分や家族が幸福である方がいいに決まっています。

結婚も大変だけど、子育ては大変だし、離婚するのはもっと大変。

アンコンシャスバイアスに満ち満ちた、歪んだ恋愛指南を真に受けて道を誤らないように気を付けた方がいいと思います。

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