地底海に眠る

このブログはアフィリエイト広告を掲載しています

これからの時代の女性の生き方について

ここ25年くらいで女性のおかれた状況って本当に一変したなと思います。

今までは男性が経済を独占していて、女性は男性の下に下るものであるという社会的な風潮があり、今の40代より昔の人たちは、女性は学歴やキャリアが高いと結婚できない、女性は家族の為に家事育児介護やPTAや地域活動等の無償奉仕を担うべき存在、就職はその会社の男性社員の結婚相手候補として腰掛採用され、25歳までに寿退社できなければ「行き遅れ」とか「お局様」などと嘲笑の対象となり、未婚だけでなく離婚やシングルマザーなども社会的に蔑視され差別されるような社会で生きていました。

仕事においても女性は無能であるというレッテル貼りをされる、或いは頭を押さえつけられる状況で、昇進やポストは男性が独占しそもそも女性は経験も積ませてもらえない、権力を利用してわいせつ行為や性行為を強いられる女性も少なくありません。

そして嬉々としてセックスを提供するような女性ほど経済的に有利になり、性被害を告発するような女性はネットでも総攻撃されます。この辺は未だにそうですね。

それがガラリと一変して最近は普通の女性も働いて当たり前の時代が来たわけですが、これは社会の意識が変わったからとか男女平等になったからとかではなく、単純にバブル経済が崩壊して就職氷河期となり、大多数の男性が一人の所得で家計を支えることが出来なくなったからなだけなんですよね。

社会の意識や環境が変わっての女性の経済的自立であればもっと女性が働きやすい環境が整っているはずですが、実際はただ単に男性の経済独占時代が破綻しただけに過ぎないので、今の女性は「ロールモデルがいない」と途方に暮れているわけです。

https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/keizai_prism/backnumber/r05pdf/202322801.pdf

就職氷河期世代は金の卵世代のジュニア世代=第二次ベビーブーム世代なのでその世代は人数が多いのですが、経済崩壊や当時の小泉政権下での労働者派遣法、給与の低下、就職困難やリストラによる経済界の切り捨て、政府が女性も働いて納税するべしとした後にもほとんど無策であったために、結婚そのものも家庭や子育てと仕事の両立というものも殆ど不可能な状態で、期待されていた第三次ベビーブームは訪れなかったために、少子高齢化が加速してしまいました。

今も自民党政権は脱税だの汚職だので酷いもんですが、マジで無能な政治家は国を滅ぼしますよ。

基本的に新生児~小学四年生くらいまでは仕事と育児の両立はかなり厳しい

今までも現在も勿論バリバリに働いている女性っていますが、多くの場合独身だったり、健康で体力があり、育児は親や親類がかなり助けてくれる、自営業や親族営業で時間やお金に自由があるなど、恵まれた状態にある人が大半です。

新生児~幼児期までは放っておいたら簡単に死んでしまうような状態だし、夜中に起きてしまって寝てくれなかったり、病気にかかる頻度も非常に多く、高熱や下痢等で夜中に病院に駆け込むなんてこともしょっちゅうです。

大昔のように田畑を耕している間子供はその辺で遊ばせておく、なんてことも出来ませんし、小学四年生くらいまでは子供を一人で留守番させたり外を出歩かせたりしてはいけないというのは多くの親の常識となっていると思います。

バブルが崩壊するまではずっと男性は「働いているから家庭のことは出来ない」というのが通用していたわけで、男は働くだけでいい、女は家事育児をやればいい、という性的な役割分担があったはずで、経済が崩壊したからいきなり女性に仕事も妊娠出産育児もやれとか、男性も家事育児やれとか言い出したところで、経済界の在り方が家事育児との共存を模索して変わらない限り、両立なんか土台無理なんですよね。根性や意識だけで両立できるのであれば、今まで「男は働いているから出来ない」っつーのはなんなんやったんやっていう。

経済が家庭を担わなかった男性社会の頃と同じままであり続けるのであれば、ものすごく体力や根性がある人とか、たまたま自由な仕事の人とか、無償労働を引き受けてくれる親がいるとか、そういう限られた人しか母親になることが出来なくなってしまう。ただでさえ少子化で女性の数自体が減っているのに、更に限られた人しか母親となれなければ、ますます少子化は加速してしまいます。

経済活動の在り方そのものが大きく変わらなければならないと思うんですよね。

AIやロボットなどの技術が進んでいくと、今後今ある仕事の49%が無くなると言われています。こういうと仕事が無くなるとネガティブに考える人がいますが、昔の欧州であれば過酷な奴隷労働による労働搾取が行われていたものが技術の発展により不必要となったように、AIやロボットがある程度の労働を代行してくれる時代となれば、人間が担う仕事も変わってくるし、もしかしたらベーシックインカムが導入されるなどして、ゆくゆくは古代ギリシャのように働かず哲学ばっかり考えていられるような時代になるかもしれません。

PR

個人的に考える女性のこれからの生き方について

子供が要らない女性は自由に生きればいいと思いますが、子供が欲しいと考える女性であれば、経済界が変わって子育てと仕事の両立が可能になっていればそれでいいと思いますが、両立が不可能であれば男性に経済を支えてもらうというのでいいと思うんですよね。

その辺は個人の状況によりケースバイケースなので、支援の要らない女性もいるかもしれないし、支援がなければ子供を産み育てることが不可能な女性もいる。逆に経済的に支えられない男性もいるし、経済力がある男性もいると思うので。

「~~べき」で選択肢を無駄に狭めてしまうと、条件に合致した人しか母親になれない為に母親になれる人が少なくなってしまう。人口を減らしたいならそれでいいですが、人口を増やしたいのであれば、ケースバイケースで柔軟に選択肢がある方が理にかなっていると思います。

ただ基本的には女性も経済自立できる状況にあることが一番望ましいです。経済を男性に独占されていた頃のような状態はまるで檻に入れられた奴隷。男性に不倫や妾、隠し子などで裏切られようが、暴力や逸脱行為で危害を加えられようが、経済的に自立出来ないから、或いは差別されるから離婚は出来なかったというのは女性の暗黒時代だと思っているので。「夫源病」なんて言葉まであり、特に高齢者世代は精神病んでも離婚出来ない不自由が顕著でした。

子供を育てるにあたっては、母親も父親も子供には必要な存在だと思うし、普通は両方とも子供と一緒に暮らしたいだろうし、親としての責任として養育する義務がありますから、子供が生まれてから育ちあがるまでは家庭という巣で共に協力して子育てするのが望ましいと思います。しかし子供が育ち上れば必ずしも夫婦が一緒にいるべきだとは思いません。勿論一緒にいて楽しい仲良し夫婦ならいつまでも一緒に居ればいいと思うし、そうでないなら離婚してもいいのでは?と思います。

そういう意味でも女性は一人で生きていく経済的手段を持っておくべきだなと思うんですね。離婚ではなく別居婚とか卒婚という形でも構わない。

人生80年と考えると、例えば30で子供を産んだ人なら50には子供は成人し独り立ちしていますよね。女性はその後の人生を自分の為に生きるという選択肢があってもいいと思うんです。夫や子供のケアを終わりにして、やりたい仕事に専念したり、一人暮らしを楽しんだりしてもいいのでは?

女性って人によっては子供の頃から親のケアまでしていたり、大人になっても恋人や配偶者のケア、子供のケアを担い続けている人が少なくありません。そういう女性が他人のケアから解放されて、少しでも若く健康なうちに第二の人生を謳歌するという選択肢があってもいいんじゃないかなと思うんですよね。

必ずしも雇用されたり時間が拘束される仕事ばかりではありませんから、投資などを学んでみたり、何かしら自営業を模索するのもいいですよね。

図らずも男性経済の崩壊により、タナボタで手に入れた女性の経済自立なわけですが、殆どの女性にとってそれは幸運であり、もはや誰も経済的自立の可能性を手放したくないと考えているのではないかなと思います。檻の扉が開け放たれた以上、もう誰も檻の中には戻りたくありませんよね。